2020.09.23
先に塗るのは、日焼け止め効果があるベース?日焼け止めクリーム?
今は一昔前と違い、光老化を意識して、年間を通して紫外線ケアをしている方も多いと思います。では、「日焼け止め効果があるベース」と「ベースとしても使える日焼け止めクリーム」両方持っている場合、メイクの際どちらを先に使えばいいかご存じですか? 「え!?夏でもないのに紫外線の話?」と思った方は、要注意ですよ。
INDEX
- 1. 化粧下地が先?日焼け止めが先?
- 2. UV効果のあるベース選びの基準
- 3. SPF値とは?
- 4. PA値とは?
- 5. 数値の選び方
- 6. 日焼け止めの効果が感じられない?
化粧下地が先?日焼け止めが先?
「日焼け止め効果があるベース」と「ベースとしても使える日焼け止め」のメイクの手順。
どちらを先に塗れば効果的なのか?悩んだことはありませんか。答えは、二つ同時に塗ることは必要ありません!どちらか片方の使用で十分な効果を得られます。
もし一つだけ選ぶならば、日焼け止め効果のあるベースクリームのほうが、化粧下地としては使いやすいんですって。今のような紫外線量の少ない季節でも、日焼け止め対策はお肌にとってとても重要なことです。
となると、一年中使用する日焼け止め効果のあるベースクリームの中から、いかに自分に合うものを選ぶか、がポイントになってきます。
できればいくつか試してから選んだほうがいいので、選ぶ基準をお伝えしていきます。
UV効果のあるベース選びの基準
肌に優しいものを選ぶ
毎日使うものだからこそ意識してください。
敏感肌でも使えるベースならば、ある程度安心できますね。
■白浮きしないものを選ぶ
ベースを塗っただけで白くなるようなら、メイク後の顔色にも影響を与えてしまいます。
■皮膜感を感じないものを選ぶ
ベースで皮膜感(肌がつっぱっる感じや、べったり皮膚が覆われる感じ)を感じると、一日中顔から“塗った感”が無くなりません。軽い付け心地のものを選ぶようにしましょう。
■SPF値は高ければいい物では決してない
紫外線防止効果を期待して、ついついSPF値の数字の大きいものを選んでいませんか?大切なのは、自分の生活に合った数値の物を選ぶことです。話を聞くと、勘違いや誤解している方も結構いらっしゃるので、商品に記載されているSPF値やPA値について解説します。
SPF値とは?
UV-Bを防ぐ効果を表しています。 Sun Protection Factorの頭文字を取った略称がSPF値で「紫外線防御指数」のことを指します。 これは、人工太陽光線照射後、何も塗らない状態と比べて、どれくらいで赤くなるかの時間を測定した値です。 25分で1単位(=SPF1)と考え、SPF1でサンバーン(赤い炎症のような日焼け)を25分防ぐ効果があると換算します。
■SPF10……250分(4時間10分)
日照時間内。
■SPF20……500分(8時間20分)
日照時間。日常生活の家事・通勤・買い物など。
■SPF30……750分(12時間30分)
日照時間を超える。軽い野外でのスポーツ。炎天下でのレジャー時などにSPF30以上のものを使うようにしましょう。
■SPF50……1000分(16時間40分)
日照時間をはるかに超える。
PA値とは?
UV-Aを防ぐ効果を表す目安を表しています。 Protection Grade of UVAのことで「紫外線A波を防ぐ効果の指標」を指します。 人工太陽光線照射後、2~4時間で肌がどれくらい黒くなるかの測定値を表すものです。
■PA+ ……UV防御効果がある 日常生活レベルの紫外線対策向け。
■PA++ ……UV防御効果がかなりある 日常生活レベルの紫外線・屋外で活動する時の対策向け。
■PA+++ ……UV防御効果が非常にある 屋外での活動が長いときの対策向け。
数値の選び方
一般的に、数値の高い日焼け止めは付け心地に皮膜感が影響してきますし、肌への負担も大きくなります。
普段の生活で考えると、SPF15~20、PA++のものを使えば十分な紫外線対策はできるはず。
なるべく軽い付け心地のものを選んでください。
本記事アドバイザーのヘア・メイクアップアーティストの伊藤ハジメさんが監修した化粧品「アグレデュール」からもUV機能付きの化粧下地が出ていますので、試してみては?
日焼け止めの効果が感じられない?
UVカット効果のある下地を使って、UVカット効果のあるファンデーションを使っているのに……、日焼け止めクリームを塗っているのに……日焼け止め効果があまり感じられないという方もいるのでは?
それは使用量が少なすぎる可能性が高いです!
先ほどSPF値の話をしましたが、測定の際の基準が「皮膚1平方cmあたり2mg」を塗った場合の指数です。
顔全体に塗る場合、500円玉大くらいの量が必要。
一般的なベースの場合、使用量はパール粒大くらいが推奨されています。
だから、同じ感覚で使っていると日焼け止め効果は得られにくくなってしまいます。使っている量を増やしてみましょう。